今日はチビタの2歳誕生日。
実家の両親も呼んで、ごちそうをつくって、みんなでハッピーバースデーなんて歌って、チビタがろうそうくを嬉しそうに上手にふきけして楽しく過ごした。

チビタ。おめでとう!
大きくなったね。
キミがおなかの中にいるとわかったときからの2年間は、ほんと〜にいろんなことがあったよね。
おなかの中にいるキミはアタシの泣き声や、ケンカをする怒鳴り声、いつもイライラした気持ちなんかを敏感に察しながら大きくなったんだろうね。
何度もキミがおなかにいることをうらめしく思ったこともあるよ。ごめんね。
だけどキミの存在で今のアタシがいるともいえる。
だからありがとう!生まれてきてくれて。

チビタがおなかの中にいるってわかってからだと3年ちかくになるけど、アタシは人生最悪の日々を過ごしていた。
オットとはすれ違い、ケンカばかり。
それを見て怯え、泣く、王子。
別居もした。殴り合い、物を投げてケンカもした。
今でもそのときについた、部屋のキズがあったり診断書なんかは残っている。
両家の両親を交えて離婚の話し合いもした。
そうしてアタシは鬱になり、半年間病院に通い薬の力とカウンセリングだけで、なんとか生きていた。

毎日、毎日、死ぬことばかり考えていた。
夜更けのベランダにたって飛び降りようとてすりをつかんだこともある。
包丁を持ってお風呂で手首にあてて、でも怖くてできなくて、キミや王子、両親のことなんかをぐるぐる考えて、そのままそこで泣きながら朝をむかえたこともある。
お酒を飲んで、もらっていた抗鬱剤をまとめて飲んだこともある。

今、思い出してもかなり暗くなる。
でもね、人生はわからないものだよ。
今はパパとも仲良しだし毎日が楽しいよ。
キミがいてくれたおかげだよ。
王子がいてくれたおかげだよ。
そうしてママは救われたんだよ。

チビタが生まれた5月19日。
”519”って数字には縁がある。
予定日より一日早く生まれたチビタ
高校の受験番号が519番だった。
なんで、そんなことを覚えているかっていうと、当時の塾の先生が 
”お、Go!いく!”だな。縁起いいぞ!”
っていってくれたから。
だから、チビタがその日に生まれたのも何かの縁があるのかな?なんて思ったりもするよ。

そうして、チビタを産んだときの話し。
アタシは王子を60時間の陣痛の後、なんとかだしてもらった。というぜんぜん嬉しくない記録みたいなものをもっていた。
チビタは二人目だし、まさか、もっとらくに産めるもんだろうと思っていたんだけど、結果としては18時間。
通常2時間から5時間くらいのもんらしいけど。

しかも一度経験してるし・・なんて甘くみていたら、王子のときは促進剤をばんばんつかっていたので全く痛みが違ったもんで、陣痛室のアタシは騒ぎに騒いだ。
おりしも、なぜか出産ラッシュとかさなり陣痛室は満室だった。途中で痛みが弱いってことでだされた人もいるらしい。

大学病院の看護婦は偉い。センセイなんかよりもずっと立派だ。ぎゃーぎゃー騒ぐアタシに3人しかいない夜勤の看護婦さんのうちのウエノさん(30代前半。助産婦)は優しくしてくれた。
ず〜〜っとそばについていてくれて、腰をさすったり、お水を飲ませてくれたりと、あまりに親切にしてくれたので、この人はもしかしたらおなかの中の子供の父親じゃないかと勘違いするほどだった。(しない。しない!(笑))

で、陣痛室は4人部屋でカーテンでしきってあるんだけどアタシの前に産んだサトウさん(初産)は苦しそうながら、かなり声を押し殺し耐えていた。ってかんじだった。
アタシの理性がなくなる前に分娩室に運ばれていったので、サトウさんの苦しみようは冷静に聞いていたんだけど、サトウさんが帰ってきたときにはアタシの理性はぶっとんでいた。

目から星。ってかんじであまりの痛みに笑いそうになって壁をたたいたりしてた。
もちろん、騒ぐ。騒ぐ。
”いた〜〜〜い!いたいよ〜〜〜〜!”
”ぎゃ〜〜〜!たすけて〜〜〜!”なんてかんじ。

で、陣痛っていうのはマックスになっても波があるもんで、おぉぉぉぉぉ〜〜次ぎの波がやってくる〜〜!ってのがそのうちわかるようになって、ベテランのウエノさんはアタシのおなかに手をあてているだけで、その波がわかるみたいで、痛くなるといいかんじにおなかをさすってくれてはいたんだけど、
あ、くるな。くるな。ってときにはウエノさんに助けて(さすって)もらいたい一心なのか? 
”あ〜〜。くる。くる〜〜!”なんて叫んでいた。
もちろん絶叫。

そうしてもう、気を失うんじゃないか?
いーかげんにでてくれ〜!ってな気持ちになりかけてたときにアタシは叫んでしまったのだ。

”ぎゃぁぁぁ〜〜〜!イクゥゥ〜〜〜!” と・・

そのときアタシの理性は一瞬戻った。
すごい恥ずかしかった。
ま、その後無事チビタはうまれたきたわけなんだけど、ここでもまた ”イク”= ”19”ってなわけで・・・ ってこじつけか?

で、後日談。
出産後ってのは人間てのはアホなのね。
まあ元気なわけで、入院してる人たちと仲良くなるわけ。眠くて、疲れているのに、3時間おきに起きてみんなで乳だして、乳しぼって・・ってかんじで。
で、子供が生まれた日と時間から察して、だいたい誰と陣痛室が一緒だったかが判明する。

耐えるオンナサトウさん談
→そっかー。となりにいたのはイシダさんだったんだね。悪いけどアタシ分娩室から帰ってきてから隣でかなり笑わせてもらったよ。

は、はずかし〜〜!アナがあったら入りたい・・・サトウさんは退院するときもいわなかったけど絶対あの ”イク!”を聞いていたに違いない。

ちなみにこのサトウさん。病院の近くに住んでいたんだけど出産する当日、陣痛が来ていながらも自転車に乗ってやってきたというツワモノだった。

4人目出産のオオヤマさん。
→イシダさんが絶叫して痛がっているしさ、あんまり騒いでいたんで、私が痛くなってる場合じゃないな。なんて思っていたら一時陣痛がとまったよ。

ごめんなさい。オオヤマさん。
気をちらせてしまったのね。

ってな ”19” とアタシの不思議な縁。
きっと ”519” っていうのは
Go!行かねばならないのだよ!っていうことなんだろうと今は思う。
弱虫ですぐなげだしてしまいたくなるアタシに与えられた人生の課題なんだということに思う。

ってことで、お後がよろしいようで・・・・?



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